3. 綴り字と音の対応#

I. アクサン記号#

アクサン記号は強勢の位置ではなく、母音の音質や単語の区別を示す記号である。

記号名称働き
´(é)アクサンテギュe の上につけると、口をあまり開けない狭い「エ」になる([e])été, café
`(è)アクサングラーヴe の上につけると、口を大きく開けた広い「エ」になる([ɛ])mère, très
ˆ(â, ê, î, ô, û)アクサンシルコンフレックスê は広い「エ」[ɛ]、他(â, î, ô, û)は発音がほとんど変わらないforêt(←forest), hôpital
¨(ë, ï, ü)トレマ隣り合う母音字をくっつけずに1文字ずつ別の音節として読ませる合図Noël, naïf
¸(ç)セディーユc を a, o, u の前でも「ス」に変える記号(本来は「ク」になるところ)garçon, français

II. 語末の音の原則#

① c, r, f, l 以外の語末の子音字は読まない

② 語末の母音字 e は読まない

③ -er 動詞の語末の -r と、その活用語尾、-e, -es, -ent は読まない

III. 有音の h・無音の h#

h は常に発音されないが、後続の音のつながり方が場合によって異なる。

① 無音の h:リエゾン・エリジオンが起こる

  • l'homme, les hommes[lezɔm]

② 有音の h:リエゾン・エリジオンが起こらない

  • le héros(×l'héros), les héros[le ero]

IV. 例外的な発音#

① -ille を [ij] ではなく [il] と発音

  • ville

② 語末の -c, -l が無音

  • porc

③ 語末の -s, -x を [s] と発音

  • fils

④ 語末の -t を、[t] と発音

  • sept

  • これら以外にも例外的な発音は多少ある。